はじめに
この記事では、AviUtlを導入できた人向けの初期設定について解説していきます。
まだAviUtl本体のインストールができていない方は、こちらを参照!
AviUtl本体の設定
設定画面の開き方

「ファイル」→「環境設定」→「システムの設定」をクリックすると、このようなウィンドウが開きます。

最大画像サイズ
初期設定では1920×1080となっています。フルHDサイズの動画を制作するとなると、サイズギリギリだと、素材によっては画面の端が見切れてしまうことがあります。
自分の作る映像解像度の+500程度に変更しておきましょう(フルHDで動画を作るなら、2600×1600くらいにしておく)。
最大フレーム数
最大で作成できる動画の長さです(フレームの数)。初期値は320000ですが、30fpsだと約3時間、60fpsだと約1.5時間分の長さになります。長い動画を使用する場合には、値を増やしておきましょう。
キャッシュフレーム数(~Ver 1.00)
キャッシュフレームとは、動画のフレームを一時的にメモリに保存しておく機能のことです。この数が多いと、AviUtlの動作がなめらかになる代わりに、メモリの消費が激しくなります。
メモリを多く積んでいるPCならば良いと感じるかもしれませんが、AviUtlは古い環境で開発されたソフトであるため、メモリが4GBしか使用できません。あまりに大きい値を指定すると不安定になるので、パソコンのスペックによって2~32までの間で調節しましょう。
キャッシュサイズ
Ver1.10からキャッシュフレーム数に代わって導入された機能です。キャッシュの容量を指定することができます。
1.10からはメモリを1TBまで使用できるように改良されているため、以前よりも安定性が増しています。ご自分のPCのメモリ(RAM)容量に応じて、適当に値を割り振ってください。
再生ウィンドウの動画再生をメインウィンドウに表示する
再生ウィンドウ(プレビュー画面)に「▶」の再生ボタンを配置するかどうかの設定です。普通に使うならONにしておきましょう。
LargeAddressAwareを有効にする(~Ver 1.00)
AviUtlがメモリを2GBしか使用できないのを、4GBまで拡張する機能です。設定しておいて損はないので、必ずチェックしておくようにしましょう。
まず、AviUtl(aviutl.exe)を右クリックして、「管理者として実行」をクリックします。AviUtlが起動したら、システムの設定を開いて「LargeAddressAwareを有効にする」にチェックを入れます。
編集のレジューム機能を有効
編集終了時にプロジェクトを保存、次回起動時にそのプロジェクトを自動的に読み込む機能です。
編集ファイルが閉じられる時に確認ダイアログを表示する

プロジェクトを開いた状態でAviUtlを閉じようとすると、このようなウィンドウが表示されます。間違えて削除してしまうことが減るので、チェックしておいて損はないでしょう。
拡張編集の設定
設定の開き方
タイムラインを右クリックし、「環境設定」をクリックします。

自動バックアップを有効
これは必ずONにしておきましょう。指定した時間おきに、「backup」フォルダにプロジェクト全体のバックアップが作成されます。AviUtlが強制終了したときに、命拾いします(経験談)。
この「backup」フォルダに生成されるバックアップ(20xx-xx-xx_xx-xx-xx.exedit_backup)は、メインウィンドウにドラッグアンドドロップするだけで、その時のプロジェクトが読み込まれます。
バックアップの間隔
「バックアップの間隔」は短いほうが良いです。しかし、バックアップファイルは一定数貯まると削除されてしまうため、あまりに短すぎる間隔だと必要なファイルが削除されてしまうかもしれません。そのため、3~5分くらいがおすすめです。
また、下の「バックアップの最大ファイル数」を多めに設定しておくことも有効です。
バックアップの最大ファイル数
上に書いたように、この数字は大きいほうがいいです。最低限100くらいにはしておきましょう。
さいごに
これで、AviUtlが快適に使用できるようになりました。今後、初心者向けのAviUtlの使い方も解説していきますので、よろしければチェックをお願いします。