今回は、微熱氏が制作したスクリプト「角縁取り」をご紹介します。
見ての通り、トゲトゲした縁取りを行うことのできるアニメーション効果です。
導入方法
まずは、こちらのリンクからダウンロードします。
動画説明欄のリンクからダウンロード
解凍すると、このようなファイルが出てきます。
このうち、opencv_world460.dll
はAviUtl本体と同じ場所においてください。
SharpBorder.dll
と角縁取り.anm
は、scriptフォルダ内に配置してください。
使い方
角縁取りの追加
まずは、「アニメーション効果」から「角縁取り」を選択します。
すると、オブジェクトに縁取りが追加されます。
パラメータ
サイズ
「サイズ」は、縁部分のサイズです。
大きくすればするほど、分厚くなります。
精度
「精度」は、輪郭を計算する際の精度の値です。
大きいほど角がなめらかに、小さいほど角が大雑把になっていきます。
大きくしすぎると、角が取れて味気なくなります。
が、小さくしすぎると、輪郭が破綻してぐちゃぐちゃになってしまいます。バランスが大事です。
鋭度
「鋭度」は、鋭角の部分をどの程度尖らせるかを指定する値です。
領域拡張
見切れてしまう場合に、オブジェクトのサイズを調整するためのパラメータです。
方法[1 or 2]
設定ダイアログを開くと、「方法」のパラメータを変更できます。
これは、縁取りを行う際のアルゴリズムを指定できます。
下の画像は、1と2の比較です。
2の方がキレイなラインになりますが、縁取りに失敗することがあります。
作例
作者様の動画にあったような、紙を切り取ったような縁取りを行う方法を紹介します。
ノイズ用のシーン追加
まずは、適当なシーンに背景を用意し、「ノイズ」を追加します。
変化速度をいじって、時間とともに形状が変化するようにしておきます。
ディスプレイスメントマップ
もとのシーンに戻ります。
まずは、縁取りを行いたい画像を2つにコピーしておきましょう。
そしたら、「ディスプレイスメントマップ」を追加します。
「マップの種類」を先程のシーンに設定し、変形X・変形Y・サイズをいい感じの値にします。
こんな感じでうねうねしていたらOKです
縁の作成
つづいて、「縁取り」と「角縁取り」を追加します。
角縁取りの「精度」は50くらいが良いと思います。
このようになったらOKです。
画像を重ねる
さいごに、単色化を追加して、縁部分のオブジェクトを1色に塗りつぶします。
このとき「輝度を保持する」のチェックを外してください。
真っ白な縁ができました。
このオブジェクトのレイヤーに、最初にコピーしておいた元画像を重ねると……。
こんな感じになります!
動きが激しい場合は、時間制御を追加して「コマ落ち」を適度な値に設定しておきましょう。
完成!
さいごに
いかがでしたでしょうか。
意外となかった、便利なスクリプトだと思います。特にテロップの作成なんかに、非常に役立つと思いますので、ぜひ導入してみてください。