AviUtl上で「テキスト」を拡大縮小するとき、皆さんはどのようにしていますか?
たとえば、大きなテキストを配置したい場合は、「サイズ」を変更すると思います。
拡大率を100よりも大きくしてしまうと、テキストがガビガビになってしまうからですね。
しかし、テキストの大きさを変化させるときに、「サイズ」を使用してはいけません。
サイズと拡大率の違い
そもそも、サイズと拡大率の違いはなんでしょうか。
あまり意識したことの無い方もいるかと思いますので、その基礎から解説していきます。
「サイズ」はテキスト自体の大きさ
AviUtlは、それぞれのオブジェクトのデータを保持しています。
サイズは、そのテキストオブジェクト自体の大きさとなります。
昔のビデオテープの映像よりも、今の4Kの映像の方が綺麗なのと同じことです。画像を表示するための点(画素)の数が異なるのです。
「拡大率」はもとのオブジェクトを拡大縮小している
拡大率は、すでにある画像を無理やり引き伸ばしたり、圧縮したりして、画像の大きさを変化させるための数値です。
1000×1000の画像の拡大率を50に設定すると、500×500まで縮小されます。
逆に拡大率を150に設定すると、1500×1500まで引き伸ばされます。
無理に引き伸ばしているため、ガビガビな部分が発生してしまうのですね。
「サイズ」の罠
注意しなければいけないのはここからです。一見すると「サイズ」だけ触れていれば良さそうに感じますが、実はそうではありません。
AviUtlではテキストオブジェクトの「サイズ」の値は、整数しか取りません。
つまり、1→2→3→……→58→59 というように変化していきます。
一方で「拡大率」は、0.01刻みで変化させることができます。
「拡大率」の方が数値の解像度が高い!
「サイズ」を50→100に変化させるときに、単純に50回しか大きさが変化しません。
しかし、「拡大率」を50→100に変化させるときには、5000回も大きさが変化するのです。
なので、テキストの大きさを変化させるときに、「サイズ」をいじると、ガクガクとした動きになってしまうのです。
(文字同士の間隔の値も飛び飛びになってしまうので、よりガクガクとした動きになります)
結論
「サイズ」を十分に大きい値にして、「拡大率」を変化させよう!
拡大率を100以下の値にする分には、ガビガビになることはありません。
サイズを十分に大きくしておいてから、拡大率を0~100の間で変化させるようにしましょう。