バキバキのiPhone7
皆さんどうもこんにちは。
今回は私の私物を修理していきたいと思います。
それが、
このバキバキのiPhone7です。
ポケットに入れたまま自転車で転けて、この有様です。
カメラ部分は剥き出し、液晶には謎のノイズが入るようになりました。耐水機能は完全に死んでます。
またバッテリーもかなり劣化していて、電池もすぐに落ちてしまいます。
部品交換
今回は楽天で交換用液晶とバッテリーを購入しました。
iPhone7という古い機種ともなれば互換パーツの価格もかなり落ちていて、バッテリー+液晶で4000円程度で購入することができました。
分解
液晶の取り外し
まずは、いわゆるケツネジ……星型のネジ(ペンタローブ)を取り外します。
ちなみにですが、使用しているドライバーはこちらです。
ビット交換タイプの精密ドライバー。様々な種類が入ってこの価格です。これ一つもっていれば困ることはありません。
ケツネジを外したら、吸盤とヘラで下の方をこじ開けます。
本体の右側にはフレキが通ってるので、切らないように注意しましょう。
あいた!
本のように右側に開きます。
少し見えづらいですが、金属の保護プレートを取り外します。
ネジ止めされていますが、+ネジとYネジが混在しているので、注意しましょう。ネジ管理シートを作りながらやると、失敗しづらいです。
コネクターを外します。ヘラを使えば簡単に取れるはずです。
液晶と本体に分解できました。
防水テープが残っているので、これは全部はずしておきましょう。
バッテリー交換
左下のプラパーツのネジを外して、取り外します。
次は、「TAPTIC ENGINE」と書かれたパーツのネジを3つ外します。
TAPTIC ENGINEのコネクターを外します。
ヒョイっと取れます。
バッテリーの粘着テープを外します。表面にシールがあるので、そこを基点にしてペリペリ外していきます。
ビヨヨーンと伸びるお餅みたいなのが粘着テープです。切らないように注意します。
もう一本も取ります。
これでもうバッテリーが取り外せるようになります。
純正バッテリーは1960mAhみたいですね。今から考えればちょっと少ないです。
互換バッテリーを用意します。
2200mAhの大容量タイプですが、本当なのかはわかりません。PSEマーク付きなので、違法ではありませんね。
粘着テープを貼ります。これはバッテリーに付属していました。
あとは位置合わせをして、貼り付けるだけです。バッテリーコネクタを接続するのを忘れないようにします。
TAPTIC ENGINEやその下のプラパーツを戻しましょう。
液晶から部品の取り外し
取り外した液晶ですが、ここにはカメラやスピーカー、ホームボタンといった必要な部品が、まだ残ったままです。
これらをバキバキの液晶から取り外していきたいと思います。
上部の一体型ユニット
まずは、上にある一体型ユニットからです。
ここには各種センサーやインカメラ、スピーカーがついています。
金属パネルを取り外したら、スピーカーを取り外します。
ネジを順番に外していくだけなので、作業自体は簡単ですね。
ユニットが簡単に取れました。
ホームボタン
次はホームボタンの取り外しです。
これは交換部品がないので、破壊すると一巻の終わりです。慎重に作業しましょう。
Touch ID用のコネクターの取り外しが難しいです。ヘラが2つあるとイケます。
外側に落下させるように取り外します。
金属パネル
最後が大きな金属パネルです。ネジを外して取り外していきます。
両面テープで固定されているので、ヘラで外していきます。
外れました!
液晶の取り付け
交換用の液晶を用意します。
見た目は純正品と全く同じですね。付けても違和感なさそうです。
部品の取り付け
まずは金属パーツの取り付けからやっていきましょう。
ホームボタンを取り付け。
一体型ユニットを取り付け。さっきの逆手順をするだけなので、難しくありません。
防水テープ貼り付け
ここが一番の難関です。
iPhoneは防水を実現するために、本体フレームに真っ黒の粘着テープを使用しています。これがなければ本体にガンガン水が侵入して、あっという間に浸水してしまいます。
分解するとこのテープはだめになるので、もう一度貼り付ける必要があるのですが、これがメチャクチャ難しいです。
剥離剤を剥がして、本体側にあてがいます。
ここでしっかりと貼り付けておくのが、成功のコツです。
反対側の剥離剤を取ります。
最後の剥離剤をペリペリ剥がします。
私は少し失敗しましたが、みなさんはがんばってください。
液晶の取り付け
まずは液晶や一体型パーツのコネクタ2箇所をパチパチと装着していきます。
さきほどとは逆手順で、コネクタ上の金属カバーを固定します。
液晶をしめます。ツメが引っかかりやすいので、慎重かつ大胆に閉めていきます。
最後に、ケツネジを閉めましょう。
液晶保護フィルムを張っておきます。
起動テスト
電源は無事に起動しました。
無事にホーム画面までたどりつくことができました。
カメラやスピーカーもすべて正常に動作しました。
修理成功です。カメラ性能は……まあ必要十分ですね。
まとめ
iPhone7の修理は、手先の器用さは少し必要ですが、難易度はそれほど高くないように感じました。
愛着のある端末だったので、このようにきれいな姿に生まれ変わってとても感動しました。
これからはテザリング機能を使用して、サブ端末として余生を過ごしていってもらいたいと思います。
みなさんもバキバキの古いiPhoneがあったら修理してみるのもいかがでしょうか。